再会した幼馴染に溺愛されています。

「ほらここだよ、多分喜ぶと思うぞ」


「わー!!すごい!!いつか来たいとは思ってたんだよ!」


井出くんの案内で来た場所は猫カフェだった。たくさんの種類の猫と触れ合えるという場所で私のテンションは上がる。


舞も夏菜も猫が苦手で一緒に来てくれる人がいなくて来れずじまいだった。


「結構ここ好きで俺なんか一人でも来る時あるんだぜ?」


「ほんとに?意外だねー!おかしい!」


井出くんは私にそう言うと目の前の子猫を抱き上げて戯れ出した。
本当に意外すぎて面白い光景だよ。


「私もー!!ねこちゃーん!」


猫好きの本能がくすぐられて私も猫と遊ぶ。
もふもふの毛がたまらない。


チラッと横を見ると井出くんは私なんかに構わずに一人で猫と遊んでいる。


口説き文句かと思いきや本当に猫好きなんだ……


それに無邪気に笑う顔……よく見たら可愛いかも。


怖いイメージしかなかったけど、井出くんてよく見直すとアイドルみたいな顔してるんだね。


もったいないなあ……普通の格好してれば絶対モテるのに。
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