再会した幼馴染に溺愛されています。

「水野に笑顔が戻って少し安心した。」


「え?ああ……おかげで気が紛れてるよ、ありがとう。」


今まで酷いイメージばかりで井出くんを勝手に推し測ってた自分が恥ずかしいよ……。


「いいって、俺に出来ることなんてこれくらいしかねーし……!」


「でもこんなプラン誰にでも浮かぶ事じゃないよ……嬉しいよ。」


私は素直に思ってる事を言うと井出くんは恥ずかしそうな表情を見せる。


本当に井出くんだよね……。
イメージとのギャップが凄くて焦るよ。


「なあ水野、一人で抱えるのも良いかもしれねえけどこうやってパーっと発散するのも悪くねーだろ?」


「うん……そう思う。今までこんな発散した事なかったから勝手に敬遠してたけど、こういうのも良いね。」


そもそもあまり趣味がない私は、嫌なことある度に誰かに相談するくらいしか発散法を知らなかった。


でも今は好きな事をしてる新鮮さもあって楽しくて少しでも冬馬の事忘れられている。
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