再会した幼馴染に溺愛されています。

「急に何しやがるこの野郎!」


武術を学んでる俺がこんな事するのは気が引けるけどそれ以上に腹が立っていて、考える前に俺は井出を殴っていた。


「いでっ!!……井出だけどさ。」


「しょうもねえ事言ってんじゃねえぞ。」


寒すぎてつらい。
余計にボコりたい欲が湧いてくる。


「滝口!お前……水野を弄びやがって!許さねえからな!!」


「……そうだった。お前にも説明をしないといけないのか。」


さっきも斉藤に一から説明した事をまた繰り返すのは正直めんどくさい。
だけどこいつの性格はもっと面倒だから大人しくここは説明して誤解を解く事にした。


「……は?じゃあお前がデートしてたのは従姉妹で、好きな女は水野だけって事か?」


「ああ。そうだと言ってるだろ。勝手に勘違いしやがって。」


確かに言わなかった俺にも百歩譲って非はあるかもしれないが、それより勝手に盗撮して噂を広めた方がよっぽどタチ悪いだろ……。


あーなんか腹立ってきた。
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