再会した幼馴染に溺愛されています。
約束の公園に足を踏み入れる。
真っ暗ではないけど日中とは違う雰囲気が漂ってる。
一人で居るには不気味かも。
「なんで電話でないの〜井出くん……」
私は少し怖くなってきたのもあり井出くんに着いた事を知らせる電話をかけるけど……一向に応答しない。
何かあったのかな?
太陽が沈みかけて暗さが増してくる光景と一人きりの不安で押しつぶされそうになった時だった。
「アキ……!!」
聞き覚えのある声が聞こえる。
幻聴なんかじゃない……そして何より私をそう呼ぶのは一人しかいない。
「冬馬……」
視界が利かなくなってくる中、冬馬は少しずつ近づいてきてついに目の前まで来る。
なんで冬馬がここにいるの?
「アキ、聞いてほしいんだ。」
「もうなに!私とこんなところに二人でいたらあの娘に怒られるよ!……早くあの娘のとこに行きなよ……。」
私は怒りも表して返した。
そう、冬馬はもう自由の身じゃないんだから私なんかと一緒にいちゃいけない。
それに私だってこれ以上騙されて傷つきたくないんだ。