再会した幼馴染に溺愛されています。
「アキが好きだ……俺と付き合え。」
冬馬は激しい吐息を交えながらそう囁く。
それは一番聞きたかった、私が求めていた言葉だった。
こんな状況でも上から目線で言ってくる冬馬はやっぱり冬馬だ。
そんな貴方を私は愛している。
「うん……私も好き……大切にしないと嫌だよ……」
私も今持ってる最大限の愛で応える。
もう後戻りなんて出来ない。
「絶対に幸せにするから。どこまでも俺についてこいよ。」
やっぱり卑怯者だ。
離れたはずだったのにマグネットのようにまた引き寄せられせてもう離れられない。
「ついていくよ……冬馬。大好き。」
「俺も愛してる。何度でも言う……愛してるよアキ。」
辺りはもういつのまにか真っ暗で頼りない街灯が明かりを放ってるだけ。
でも私には太陽のような明かりで照らされている気がした。
時間なんて止まってしまえばいいのに。
そうすればずーっとこのままいられる。
「冬馬……これからもずーっとよろしくね」
静まり返った公園に私の声が響く。