再会した幼馴染に溺愛されています。
きみと過ごす夏


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夏も終盤に差し掛かり、無限に感じた夏休みもあと一週間程で終わろうとしているけどそんな実感はない。


親戚の集まりもこなして、冬馬と適度に遊び……後は冷房の効いた部屋でダラダラと過ごしている。


私の思い描いたものとは少し違ってあまり重みのない夏休みだ。


「夏菜〜!ちょっと後ろ髪セットするの手伝ってよ!」


でも今日だけは一生忘れない宝物にしたい意気込みだよ。


何たってカップルの祭典とも言われる夏祭りだもんね!!


「もう!私だって彼氏とデートなんだからあまりお姉ちゃんに構ってられないのに!」


夏菜は足を露にしたラフな格好でプンスカしながらも私を手伝う。
相変わらずの光景だね。


「ん〜。久しぶりの浴衣って動きづらいよ……歩くの大変そうだなあ……」


「だから私服で良いって言ったのに。」


今までも夏祭りはよく言ってたけど浴衣を着るなんてほんと数年ぶり……。


慣れない自分の姿に何度も鏡で確認しちゃう。


冬馬は喜んでくれるかな?
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