再会した幼馴染に溺愛されています。
「彼氏の誕生日を家に招待して盛大に祝うなんて……ほんと良い彼女だね〜。」
「そんな事ないですよ。ちょうどうちの親にも冬馬の事紹介したかったので……」
来週の日曜日は冬馬の誕生日。
私は家を色んなもので装飾して冬馬のバースデーパーティーをするべく美咲さんからアドバイスを貰うために付き合って貰っている。
「秋穂っちもトマトも私からアドバイス貰うなんてやっぱ似たもの同士だね〜。」
「それだけ美咲さんが頼りになる存在なんですよ!」
美咲さんてクールに見えるけど仲良くなるとそんな事はなく、めっちゃ喋る。
そしてめっちゃ人をいじってくる。
毎回私は冬馬との事をいじられて恥ずかしい気持ちにされる。
それでもいつも優しく面倒を見てくれるためすっかり私のお姉ちゃんみたいな存在になっていた。
姉がいない私には無性に嬉しかった。
「ケーキも手作りするんでしょ?秋穂っちは女子力高すぎだよ!トマトには勿体ないなあって思う。」
「いやいや大した事ないですよ。冬馬に少しでも喜んでほしくて!」
美咲さんの女子力にはきっと敵わないけど……。