再会した幼馴染に溺愛されています。

「あー!見て秋穂っち!この服可愛い!どう?似合ってる?」


「美咲さんに似合わない服なんて無いと思いますよ。」


颯爽と歩いたのは良いけど、目に入る服屋さんに立ち止まりそういった会話が何回か続いている。


美咲さんも女の子だなあ。
意外な一面を見れて嬉しくなる。


「って今日は秋穂っちのために来たんだった。気をつけないと……」


「そんな気を使わないで下さいよ!美咲さんの見たいものも沢山見ましょう!」


時間はまだまだあるし、美咲さんに着いてれば自分のファッションも磨けそうだから決してデメリットはない。


「いやいや、優しいね。ではまず……トマトはインテリアが好きなんだ。」


「これまた高校生らしくない趣味ですね……インテリアかあ。」


普通の男子なら服とかアクセとかに目がいくと思うけど……。


でも冬馬らしいね。
どんな部屋してるんだろ、招待される時が楽しみだなあ。


「そうそう。間接照明とか小物とかめっちゃ凝ってるから。」


「参考になります……。」


結構敷居が高そう。
その方面には疎すぎる私には何が良いか分からない。
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