再会した幼馴染に溺愛されています。

本当は私のお小遣いでは無理してる金額なんだけど……。
それでも喜ばせたい、冬馬にはたくさん幸せを貰ってるから。


私なりの気持ちを込めてあげたいんだ。


「美咲さん、やっぱこれにしたいです!もう決めました!」


「マジかー……ちょっと待ってな。」


私の決定に美咲さんは少し驚く。
けど爽やかな笑顔を残して店員さんの元へと向かっていった。


わざわざ呼んでくれたのかな……。


一人でどれが良いかなど選びつつ美咲さんを見ると結構話し込んでるようだけどタイミング良く二人でこちらに歩いてくるのが見える。


「秋穂っち、お待たせ!この機種なら更に値引きしてくれるってさ!」


「え!?何でですか?」


突然のその発言に私はびっくりして声を上げちゃった。


ただでさけ商品券で安くなるのにここからまた安くなるとは思わなかった。


「店員さんを言いくるめたの。」


「あはは……。まあ即決して頂けるのでしたら特別にお値引きをさせて頂きます……。」


店員さんは明らかに顔がひきつってる。
相当な交渉をされたのかな?


美咲さんは営業向きだね。
こんな特殊能力まで兼ね備えてるとは、恐るべし……。
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