再会した幼馴染に溺愛されています。
「もっと悩むかと思ったけど案外すぐに決まって良かったね!」
美咲さんの無邪気に笑う顔……やばい。
初めて女の人に惚れそう。
「いえ……美咲さんのおかげで半額近くで買えたので助かりました!」
いつかちゃんとお礼はするつもり。
美咲さんには頭が上がらないよ。
「じゃあ、とりあえず本命の用事は終わったわけだよね?」
「そうですね。結構時間余ってしまいましたね……。」
一日見てたのだけど半日程度で済んじゃったみたい。
「なら良かった。でも秋穂っちにはまだまだ付き合ってもらうよ?」
少しばかり嫌な予感がする。
そう言いながら見せたニヤリとした表情は……いじわるな冬馬にそっくりだ。
「任せて下さいよ!どこまでもついていきますから!」
だけど私は冬馬に呑まれるあの勢いで同意しちゃう。
……血は争えないね。
「よーし!じゃあウチのショッピングにレッツゴー!!」
こうして私と美咲さんの二回目の旅が幕を開けた……。