再会した幼馴染に溺愛されています。

「いやーウチの方がたくさん付き合わせたみたいで悪いね。」


「大丈夫ですよそんなの。美咲さんにはお世話になりっぱなしだったんで!」


ようやく落ち着いた……。
とても恋しかった椅子に座ると少しだけ疲れが取れる気がした。


ネイルサロンやエステなど私の遥か上の女子力を垣間見て改めてこの人の美意識には驚かされたよ。


「美咲さんは自分磨きすごいですね!私なんか全然ダメですよ!」


「そんな事ないよ、趣味みたいなもんだからさー!」


いくらなんでも高校生の趣味の範囲を超えてると思うけどね……。


こんなに素敵な人ならめちゃくちゃにモテるんだろうな。


「美咲さんは彼氏とかいないんですか?」


「いないよー。」


あら、意外とあっさり。
男よりも趣味を優先しそうだもんね。


「幼い頃からトマトといるからさー……彼氏にするならあいつよりかっこいい人!って決めてるんだ。でもそんな人滅多にいないでしょ?」


「そう言う事ですね。確かに……」


冬馬よりかっこいい人って芸能人くらいしかいないのでは?
とにかく冬馬と美咲さんのルックスのパラメータはおかしい事になってる。


私なんかがそんな人と付き合えてるのが嘘みたい。
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