再会した幼馴染に溺愛されています。
「おートマト。学校ではあまりウチと絡まないようにするんじゃなかった?」
あのバカはとりあえずほっといて、慣れない階層を歩き美咲を訪ねる。
「隠し事は災いを呼ぶって事がよく分かったからな。周りの目など気にせずお前と話してやろうと思ったんだ。」
「あーすごく腹立つわー。」
案の定、俺が美咲と身内と知った男どもが俺に美咲の情報を聞きに来る日が続いたからウンザリだけど。
「それで何の用でわざわざ来たの?」
「……美咲がもし彼氏を家に呼ぶとしたらどんな服装で来て欲しい?やっぱり制服か?」
少し照れくさいがここは覚悟を決めて美咲にも相談をしに来たんだ。
俺は真面目な顔を向けて聞いたつもりなんだが、聞き終えた美咲は腹を抱えて笑い出した。
俺ですらごく稀にしか見れない美咲の爆笑に周りの生徒が物珍しそうにこっちを見る。
……やっぱうぜえな。
場所を変えるべきだったか。
つーかなんで美咲のやつはいつまでも笑ってるんだよ……。