再会した幼馴染に溺愛されています。

「あははは!!ちょっと待って!!ねえ!バカなの?……あーお腹痛い。」


「なんか変な事言ったか?」


自分の行動や言動を振り返るが思い当たる節はないが……こいつがこんなに笑うとは何も無いわけがない。


「日曜日に?制服で?秋穂っちの家に……あはは!!傑作だ!!」


「……制服こそが俺らの正装だろう。」


え?もしかして休日に制服を来て彼女の家に行くっておかしいのか?
だとしたら俺はめっちゃ恥ずかしい事を言ってしまった……。


「シンプルな私服で良いんだよ!制服でなんて行ったらそれこそ可笑しいよ!」


「まあ確かに学校のない日に着るのは変だよな……。」


ならいつもの服で問題ないってことだな。
とりあえず格好の件は解決か。


真面目に相談するつもりが、結果としては美咲に笑いを提供しただけか。


「あんたって本当にその辺には疎いし知識ないのね……。」


「そんな経験なんて無いから当然だろ!」


友人も少ない俺はそもそも他所様の家に上がる事もろくにない。
だからあらゆる事が分からないんだ。


もちろん基本の挨拶をするとか当然のことは分かるけどな。
< 195 / 224 >

この作品をシェア

pagetop