再会した幼馴染に溺愛されています。
「秋穂っちの事を悲しませたりしたらウチが許さんからね。」
「どうした急に。」
いつもヘラヘラしてる美咲しか見慣れないため、真剣な顔でそう言われると俺も狼狽える。
「あの娘は……めっちゃいい娘。大切にしてやって。」
「珍しいな。お前が素直に女を褒めるだなんて。」
言われなくてもそのつもりだ。
それに今までの人生で俺は女子に告白される度、美咲に相談して来たがいつもその女子たちの文句を重ねてた。
だが今回だけは違う。
アキだけは認めてるような、気に入ってるような……初めてだ。
「ようやくまともな女の子に好かれて良かったね!ウチが認めるくらいだからよっぽどの事だよ?」
「自分で言うな。安心しろ、俺はアキに全てを賭けても良いくらいだ。」
俺は今まで見た目で「女たらし」と噂され続けてきた。
俺の事を良く知っている美咲はそんな事思ってないだろうけど、俺も一応は男だ。
まして多感な今だからこそ美咲も少し心配してるのか。
だが心配には及ばない、美咲の事もアキの事も安心させてやるさ。