再会した幼馴染に溺愛されています。
「ふーん、お姉ちゃん明日デートなんだ」
帰宅すると私の部屋に夏菜が寝そべりながらスナック菓子をつまんでいる。
「そうそう!……ってなんで夏菜がここでくつろいでんのよ!」
「マンガ返しにきたらさまた面白そうな本見つけてつい読んでたの」
目も合わせずに答える夏菜に多少イラッとしたけど、色々と面倒見て貰ってるから何も言い返せない……。
「それとこの雑誌を読んで色々勉強しといた方が良いかと思って」
夏菜はぶっきらぼうにオシャレ女子が読むであろう雑誌を手渡す。
本屋で見かけたけど私なんかが買っていいものか躊躇してた。
妹よ……大義だよ。
「えーこんなのまで載ってんの!?」
「んー?あ〜今時それくらい普通に掲載されてるよ、お姉ちゃんが遅れてるだけ」
男をイチコロで落とす可愛い仕草の方法や、話し方に果てはベッドシーンの対応法など事細かに記載されている。
参考になるのかな……?
「でもその攻略法は後々役に立つだろうから見てて損はないと思うけどね」
経験不足の私に取ってありがたいんだか何だか分からないけど目は通しておこう……。