再会した幼馴染に溺愛されています。
「おはよう……アキ」
「ふえっ?あ……冬馬おはよう」
教室でアキはキョトンとした表情で俺に返した。
いくら珍しいからってそんな顔しなくても……。
やっぱ慣れない事はするもんじゃねえのかな?
でももう少し会話増やしたいって言われたしな。
「あの冬馬……昨日はありがとう」
「良いって、俺の方こそ……その……サンキュー」
面と向かって礼を言うことは俺にとってもっと慣れない。
せめて二人の時ならもっと色々と口に出来るんだろうけど……。
「珍しいね冬馬から話しかけて来るなんて」
アキは嬉しそうな顔を向ける。
少しでも喜んでくれてるならそれでいい。
「別に……お前と話すの楽しいから」
「えっ!?朝から……バカ」
アキがそういう反応すると不思議と大胆な事も言えるんだよな俺って。
最初は小学生のノリの延長もありふざけ半分だったけど改めてアキを見て俺は確信する。
俺……アキに本気で惚れてる。