再会した幼馴染に溺愛されています。
ヤキモチ

「秋穂!どうしたの今日は……午後からずっとボーッとしてるじゃない」


「あっ舞ごめん……」


今日は不思議な事がたくさんあったから。


朝は冬馬の方から声かけてくれたし、昼なんて二回も廊下でギューってされて……


なんかあったのかな。


「そっか、さては滝口くんの事ばっか考えてるでしょ?」


さすが親友さま……。
妹並みに鋭い。


「ちがうよー!そんな事よりさ、今日は暑いね!」


「……はあ。秋穂ってば本当に分かりやすいっていうか馬鹿と言うか……」


ええー……。
そんなに引かないでよ、確かに下手すぎる演技だったのは認めるけど。


「でさ秋穂、滝口くんとはやっぱり付き合ったのかな?」


舞は結構恋バナが好きだ。
こういう話題になると目を輝かせる。


「いや、付き合ってはいないよ」


「うそー!だって昨日も二人きりで遊んでたのに?」


舞ってば声が大きい……。
確かに私たちってどんな関係なんだろう。


これからも二人で遊ぶし、キスもギューも経験あるし……


でもちゃんと告白はどちらからもしてない。


やっぱ変だよね……。
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