再会した幼馴染に溺愛されています。
「お前ら……噂に聞いたけどいかがわしい事したんだって?」
せっかく早く帰れると楽しみにしてた放課後、私は冬馬と共に呼び出されて担任の机の前に立っていた。
「先生……あれは何というか……事故みたいなものなんです!」
私は恥ずかしさに押しつぶされそうになる中弁解をする。
もっと上手い言い訳ないかな……?
まあそもそも冬馬が一方的だったし。
……嬉しかったけどさぁ。
「いや先生、俺は意図的にやりましたよ。良いと思ったから。」
ハァァァッ!?
何言ってんの?
友達に言うならまだしも目の前にいるのは先生だからね?
案の定その場の空気は凍りついた……。
「ちがっ……あれは……」
だめだ……混乱して何言えば良いのか分からない。
私がチラッと冬馬の方を見ると、冬馬は少しニヤリとしながら私にアイコンタクトをして見せた。
いつの間にドSボーイに変身してたのかな……。
もー……度重なる非日常感に負け、冬馬とならそういう目で見られても良い気がしてきた。