再会した幼馴染に溺愛されています。

「す、好きです!!……ちょっとシンプル過ぎたかな?」


それからというと、私は一人になってすぐに告白の練習をしている。
一人で呟いて勝手に恥ずかしくなって顔を赤らめて、側から見たらおバカだよね……。


「校舎裏……ちょっと古いか。じゃあ屋上はありきたりかなあ。」


それでも私の妄想と独り言は止まらない。


だって考えてるだけで凄く楽しいんだもん。
ラブレターとかも考えたけど、あんなに話す仲なんだから直接言うべきだよね。


私が冬馬に「好き」と伝えたらまた抱きしめてキスしてくれるかな?


でも勝手に浮かれてるけど断られたらどうしよう。


100%ないとも言い切れないのが恋愛の怖いところだね……。


でも言わなきゃ始まらないし、モタモタしてられないから。


勇気出して明日、冬馬に告白しよう。


私は散々考えた数々のパターンを現実に当てはめて再思考するけど……


頭からポーッと蒸気が出そう。
ちゃんと言えるか不安になってきた。


明日とは言わずやっぱ数日以内に……がんばるよ。
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