再会した幼馴染に溺愛されています。
辛すぎる想い
「お姉ちゃん、告白は上手くいっ……うわー。」
「ひっぐ……うぅっ……ひっく」
自室に来た安心感もあり学校にいる時よりも私は思い切り泣いていた。
今日告白すると意気込んでた事を知ってる夏菜は楽しみだったみたいで聞きに来たみたい。
けどそれが心をエグる。
「なんか……ごめん。お祝いのつもりでお姉ちゃんが好きなクッキー買ってきたけど……気が向いたら食べてね」
「ぅありがどう、あどでいだだぐね」
涙をすすりながらで自分でも何言ってるのかは分からない。
「落ち着いたらいくらでも話聞くから……じゃあね」
夏菜はたくさん私の話を聞いてくれてアドバイスもくれたね。
でも全部無駄になっちゃった、ごめんね。
忘れたくても忘れられない。
脳裏に冬馬が焼き付いてる。
「なんであだぢじゃないのっ」
「ごんなにすぎだっだのびぃ……」
世の中には仕方のない事があるよね。分かってる。
人の気持ちは思い通りに動かせないことくらい、百も承知なのに。