再会した幼馴染に溺愛されています。
「がな〜〜〜〜!!うぇぇえん!!」
「わっ。突然来た事にビックリ」
私も結構わがままで、泣き通した後は一人で居たくなくて夏菜の部屋に押しかける。
そして私はぶちまけるように学校であった出来事を話し出した。
こういう時の夏菜はとても頼りになる。
時折相槌を打ちながら真剣に聞いてくれる。
私を抱きしめて頭をポンポンしながら……。
いよいよどっちが姉なのか分からないね。
「そんな事があったんだね……それは流石に辛いと思う」
「でしょ。私は騙されてたんだよ……両思いって思い込んでた私も悪いけど」
「んー……あのお兄さんはそんな人には見えなかったけどなあ。」
夏菜は首を傾げながらそう言う。
気付くと夏菜の胸元はビショビショに濡れている。
買ったばかりのお気に入りのシャツって言ってたのにごめんね。
「お姉ちゃんの勘違いって線もあるかもよ……まして嫉妬してた女共の話を鵜呑みにするのもまだ早いと思うし。」
「あんなの普通じゃないよ……冬馬があんな楽しそうに……友達なんかじゃないよあの関係は……」
やっぱり吐き出すっていいね。
ちょっとだけ気が楽になる。