再会した幼馴染に溺愛されています。

「秋穂、これ飲んで元気出しなよ」


「ありがとう舞……」


私は朝起きると重い足取りのまま教室までたどり着くも無気力で机に突っ伏していた。


そんな中、察した舞が私の好物のカフェオレのパックを手渡す。


舞なりの優しさで、私はまた今回も舞の優しさに救われる。


「教室にいるの辛いなら……保健室登校でも良いんだよ秋穂。」


「ありがとう……でもそこまで逃げたくは無いんだ……」


舞の言葉でウルッときちゃう。
ここで逃げたら斉藤さんたちに笑われる気がして、私なりの抵抗だった。


……ショボい抵抗だけどね。


でも舞の言う通り、教室にいる以上冬馬と顔を合わせるのは必至だしなあ。


「無理はしないようにね。逃げるのも勇気って言葉もあるし。」


「その時はまず舞に言うから……成績も下げたくないし少し頑張る。」


本当は毎日家で寝ていたいけど、それがまかり通るほど社会が甘くない事は私でも分かるしね。


夏菜の後押しもあるしここは逃げの選択はない。
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