再会した幼馴染に溺愛されています。

「この前の休みの日も付き合ってあげたじゃん……またー?」


「おう。晩飯奢るからそれで手を打て。」


俺はある目的を果たすべく、最近はこいつに付き合ってもらって色々な店を回っている。


「安いエサだなあ……まあ可愛い従兄弟の願いだから聞いてやりますよ」


「おう、頼んだぞ美咲」


こうやって面と向かって礼を言うのはやっぱ慣れねえなあ。


だけどこいつにはマジで感謝してる。


「でもあのトマトがこんなに熱心に色々探すなんて……秋穂ちゃんだっけ?あの娘は幸せものだね」


「別に大した事じゃねーよ。」


恥ずい……。
従姉妹とはいえ異性に対する弄りへの耐性は持ち合わせていない。


「今時女の子に告白する時にプレゼントを渡すって案外トマトも古いね〜」


「やかましい!別に良いだろ!」


くそっ……こんなにイジってくるとは。
こいつに相談したのは失敗か?
でも他に頼れる奴はいない。


「秋穂ちゃんて娘、この前見かけたけど可愛い女の子だよね!トマトとお似合いだよ」


俺の惚れた女だから当然だろ?
アキを褒められると心底嬉しい。


トマトってのがムカつくけど。
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