同居人は無口でクールな彼
第17章 変わっていく関係
次の講習の日から少しずつ変化が見られた。
わたしたち4人の絆はあの事件から深まった気はしていたのだけれど。
クラスメイトのわたしたちに対する態度が明らかに変わっていったのだ。
「佐藤さん、この前はひどいこと言ってごめん」
中にはきちんと謝って来てくれた人もいた。
誰だって一人になるのは怖い。
だから、きっと自分を守ろうと他人と同じように振舞おうとするんだ。
たとえそれが自分の本心じゃなかったとしても。
ぶつかることは決して悪いことじゃないと思う。
だって、クラスメイトの中には少なからずのんちゃんに共感してくれる人が出てきたのだから。
きっとわたしたちは、こうして人間関係を築いて、人との付き合い方を学んでいくんだ。
「…………っ」