私の希望と、僕の光
私の通学路の近くに大きな川と橋がある。私の学校はその橋を渡った先に建っていて。別に私は行きたくて行っている学校ではない。ただ、家が近いから。そんな理由だったのに。
そんな中で、そんな毎日の中で見つけてしまったんだ。川の近くの芝生で、じっと川を見つめている彼を。最初はただ顔が整っているなあ、綺麗な顔だなあ、くらいで。顔しか目に入っていなかった。でも、それくらい彼の顔は美しかったのです。
「そんな見るものじゃないぞ」
突然声を掛けられてびっくりした私。気がつけば後ろでじっと見ていたらしい。
これには私が一番びっくりしている。
「え、ごめんなさい」
「恥ずかしいやろ…」
ほんわかした関西弁を話す彼は、私の心の中に居座った。
「ここの川、綺麗ですよね…」
「ああ、そうやな」
「毎日いますよね、何でですか?」
「初対面の人にそんな質問責めするんか、お前は」
確かにそうだ。私は静かに彼の横に腰かけた。いくら初対面とはいえ、私からしたら毎日見ていたから、初対面とは思えなかった。
季節は冬に近い秋。そろそろマフラーを身に着ける人が増える時期だろう。冬が来たかと思えば、次はあっという間に桜が咲いて、あっという間に夏が来る。季節というのはものすごく早く過ぎ去っていくものだ。
「名前、聞いてもいいですか」
「そっちから名乗るものやろ」
「佐々木、あかりです」
「そんな簡単に個人情報は明かしたらあかん」
そんなこと言われても、名乗れと言ったのはそっちの方なのに。でも、思うのは彼の横顔はとても美しい。話す言葉の一つ一つが私の胸に染みていく。まるで、私が彼に恋しているみたいではないか。そんなことはありえないはずなのに。
そんな中で、そんな毎日の中で見つけてしまったんだ。川の近くの芝生で、じっと川を見つめている彼を。最初はただ顔が整っているなあ、綺麗な顔だなあ、くらいで。顔しか目に入っていなかった。でも、それくらい彼の顔は美しかったのです。
「そんな見るものじゃないぞ」
突然声を掛けられてびっくりした私。気がつけば後ろでじっと見ていたらしい。
これには私が一番びっくりしている。
「え、ごめんなさい」
「恥ずかしいやろ…」
ほんわかした関西弁を話す彼は、私の心の中に居座った。
「ここの川、綺麗ですよね…」
「ああ、そうやな」
「毎日いますよね、何でですか?」
「初対面の人にそんな質問責めするんか、お前は」
確かにそうだ。私は静かに彼の横に腰かけた。いくら初対面とはいえ、私からしたら毎日見ていたから、初対面とは思えなかった。
季節は冬に近い秋。そろそろマフラーを身に着ける人が増える時期だろう。冬が来たかと思えば、次はあっという間に桜が咲いて、あっという間に夏が来る。季節というのはものすごく早く過ぎ去っていくものだ。
「名前、聞いてもいいですか」
「そっちから名乗るものやろ」
「佐々木、あかりです」
「そんな簡単に個人情報は明かしたらあかん」
そんなこと言われても、名乗れと言ったのはそっちの方なのに。でも、思うのは彼の横顔はとても美しい。話す言葉の一つ一つが私の胸に染みていく。まるで、私が彼に恋しているみたいではないか。そんなことはありえないはずなのに。