私の希望と、僕の光
「あ」

「え」

まさかの鉢合わせだった。私は彼を見て安心したのか、涙が溢れて止まらない。

「なんで…」

「なんでって…」

「なんでいなくなったの…」

「それは…」

私の側から離れていくのには、私に非がある。それは私のせい。その非を言ってくれなければ、私はどうしようもできない。

「あのな、あかり」

「私に非があるなら、直すから、」

「あかり」

「だから…」

「聞けって!」

顔を上げると、彼はじっと見つめていた。その瞳は私をしっかり捉えて離さない。私は彼に触れたくて、思わず手を伸ばした。

「なんで、」

私の手は彼に触れることがなく、通りすぎてしまう。

「え?」

「あかり」

「どういう、こと…?」

「僕な、生きてないねんな」

彼は、私と同じ世界の住人じゃなかった。
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