雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
『うん、びっくりしたけどほんま良かった』


夢芽の電話の向こうの安心した声を聞いて、私もホッとした。


『夢芽、今日はゆっくり家族水入らずだね』


『ほんまほんま』


夢芽が実家に帰って、沙織もおれへん…


今夜は2人きり。


初めてや、こんなん。


緊張せんとこって思えば思うほどドキドキしてくるし。


心臓の音うるさない?


夢芽がおれへんのを喜ぶつもりはないけど…


でも、幸斗に告白するにはちょうどいいかなって思ってしまってる。


どうする、明音?


『あ、あのさ、幸斗』


洗い物を手伝って、綺麗にテーブルを片付けてからお茶を入れて飲む。


めっちゃ静かな落ち着いた良い雰囲気。


あったかい抹茶オレの入ったマグカップを持つ手が微妙に震える。


時計はまだ20時を回ったとこ。


『何?』


カフェオレを1口飲んでから幸斗が言った。
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