雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
『あ、うん、えっとな…』


あれ?


ちょっと待ってや、私、何を言えばいいん?


いきなり好きとかありえへんし。


ヤバい、こんな時どーしたらいいん?


全然わからん。


頼むわ、誰か教えてや。


夢芽、早く帰って来て~


って、帰って来られても困るし。


ああ、もうプチパニックや。


『明音?どうしたの?』


『あっ、えと…この抹茶オレ美味しいわ』


『ん?言いたいこと…そんなこと?』


『う、ううん。ちゃうけど…』


『明音、大丈夫?なんか変だよ、顔』


私があんまりどぎまぎしてたからか、幸斗がそう言って笑った。


この笑顔や、この笑顔があかんねん。


これにやられるねん。


そんな優しい顔されたら…


ちょっとキュンとするやん。


ううん、めっちゃキュンキュンする。


私の体全部の細胞が、幸斗を好きやって反応するねん。
< 126 / 188 >

この作品をシェア

pagetop