雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
『幸斗な、ちょっとだけ聞いていい?』


自分でも真面目な顔になってるってわかる。


恥ずかしい…


『もちろん』


『幸斗ってさ、律君のこと…好きなん?』


『えっ』


そりゃ驚くやんな、こんな質問されたら。


『あっ、ごめんな。この前の遊園地、幸斗が律君のこと気にしてるみたいやったから…』


勇気を振り絞って言葉を繋げる。


『…楽しかったよ。律君といて、すごく』


そっか…


そうやんな…


『律君のこと、彼氏にしたいとか?』


『…』


『ごめん、これ以上聞いたらあかんよな。答えたくないよな、ほんまごめん』


幸斗の心の中を探るようなことして、急に申し訳なくなった。


『ううん、いいよ別に。僕が…その、男の子しか好きになれないってこと、明音だって気づいてるだろうし』


あ…


私はずっとずっと前からわかってて、でも1度も聞かれへんかった。
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