雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて～強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ～

『律君に好きな人がいても、もしその人が僕の近くにいる人だったとしても、それでも律君が幸せなら…僕も幸せだから。律君の笑顔が見られるならそれでいい』


『わかる。好きな人が笑ってたら、たまらんくらい嬉しいよな。あとさ、律君が好きな人って…』


私のその言葉に幸斗は少しだけ黙った。


そして、一呼吸空けてから続けた。


『夢芽だよね。たぶん間違いないよ、律君見てたらわかる』


『そやな…私もそう思てた』


幸斗も…気づいてたんだね。


律君、私と違って隠すの下手過ぎやわ。


でも肝心の夢芽はそれさえもわかってない鈍感さんやけどな。


まあそこが夢芽の可愛いとこや。


『でも…だから良かったって思ってるんだ。夢芽以外の他の人なら嫌だったと思うから』


『そっか。確かにそうやんな。夢芽はほんまに良い子やしな』


『自分では気づいてないけど、夢芽は本当に最高に素敵な女性だよ。うらやましいくらい』