雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
腰に両手を当て胸を突き出して、自分が大阪で生まれ育ったことをちょっとだけ自慢してみせた。


常にその誇りを持っていて、よく大阪の話をしてくれる。


とにかく地元愛がすごいんだ。


だから、こっちで暮らしてても絶対に関西弁を変えようとはしない。


『いいね、その言葉、すごく可愛い』


『ほんま!?天沢さんみたいなイケメンにそんなん言われたら嬉しいわぁ』


照れる明音。


『そうかなぁ?でも何だか関西弁っておばさんみたいじゃない?ちょっと怖いし~』


沙織ちゃんのちっちゃな言葉のパンチ。


仲が良いはずの明音にその言い方は…


そっちの方が怖い気がするよ。


『沙織、おばさんはひどくない?』


ニコニコ笑って明音が穏やかに言った。


優しい…きっと場の雰囲気を壊さないようにしてるんだろう。


『方言を使う女性は素敵だと思ってるから。自分のふるさとの言葉は大切にした方がいい』
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