雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
『本当に。あんなイケメン、この世にいるんだね。モデルとか俳優とかやればいいのに。声もカッコよかったし、スタイルも』


幸斗は目を輝かせてる。


『確かに律君は女性に人気あるし、仕事も出来るけど…でも、ここの御曹司だからすぐにどこかに行っちゃうと思うよ。今は研修みたいだから、いついなくなるかわからないし…』


本当にそうだ。


いつかはここからいなくなる。


そして、遠い遠い、私には手も届かない場所に行ってしまうんだ。


『って、嘘や、マジ?御曹司ってどういう意味なん?』


明音が体を乗り出す勢いで聞いてきた。


『あれ?私、言ってなかったかな?律君はね、Bliss BURGERとか、セレブ御用達の高級レストランとかを世界中に展開する天沢グループの一人息子なんだよ。とんでもなくスゴい御曹司。英語もネイティブみたいに話すから、いつかは海外に行っちゃうかも知れないしね』
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