雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
でも、こんなに怒ってる人に対してはどうすればいいのか…


その時、騒ぎを聞いて店長がレジ前に出てきてくれた。


『お客様、大変お待たせしております。この商品は少しお時間を頂戴しておりまして、それはお客様に最高に美味しい状態で召し上がって頂くために必要な時間なんです。早く出してしまうと味が損なわれてしまいます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、もうしばらくお待ち頂けますでしょうか?』


その言葉に添える最高の笑顔。


それに圧倒された?


『え、ええ』


あれだけ怒りの表情だったお客様の顔が一変した。


拍子抜けしたような、何ともいえない顔に。


『お待たせいたしました!』


タイミングよく料理が出てきた。


『お客様、私がテーブルまでお運びしますのでどうぞ』


店長はお客様をエスコートしつつ、自分も颯爽と歩いていった。


私も後ろを歩く。
< 37 / 188 >

この作品をシェア

pagetop