雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
少し渋めの声でそういうと、店長はキッチンの奥に入った。


何か言いたかったのかな…


夜になって、一通り仕事が終わってから数人で片付けを始めた。


その時、店長が私の側に寄ってきた。


『あっ、速水店長。昼間はすみませんでした。きちんと対応出来なくて』


『そのことは本当にいいから。気にせずにね。でも確かに最近ずっと忙しかったし、良かったら気晴らしに食事でもしない?』


『えっ…食事ですか?』


嘘…


速水店長から誘われるなんて…


店でもあんまりチャラチャラしてなくて、人気はあるけど女性に対しては意外と奥手だって思ってたから、ちょっとびっくりした。


『ああ。1人じゃ外食も適当に済ませてしまうし、少し良いレストランとかに行きたいなって。2人ならそういうところにも入りやすいから』


あっ、そうなんだ。


そっか、レストランに行く相手が欲しかっただけなんだね。
< 40 / 188 >

この作品をシェア

pagetop