雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
『何かいいやん。あのイケメンさんが子育てしてるんやぁ。なんか信じられへんわ。写真で見たけど奥さんも美人さんやもんな』


『うん。めっちゃ美人でうらやましいよ。あんな美人がお兄ちゃんとよく結婚してくれたと思うよ』


思わず苦笑い。


本当にモデルさんみたいに綺麗だし、優しいし、私とも気が合うから話すのが楽しくて。


『何いうてるん。夢芽の家族は全員美形やし。夢芽もめっちゃ可愛いしな。学生時代もめちゃめちゃモテてたやん』


えっ!


いきなり変なこと言われて慌てた。


『か、可愛くないよ。私は全然モテてないし。そんなお世辞言わないでよ』


急に顔が赤くなった。


『お世辞ちゃうで。夢芽が誰も相手にしてなかっただけや。みんな夢芽に憧れてたのに。あ、あのさ…』


明音が言葉を詰まらせる。


『どうしたの?大丈夫?』


『…夢芽って…さ、律君のこと好きなん?』


その質問に、思わず口に近づけたアップルパイを落としそうになった。
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