雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
簡単に考えちゃダメだよね。


でも…


速水店長と恋愛するなんて今は想像が出来ないし、深く考えることも難しくて。


またあんなつらくて悲しいことが起こったらって思うと怖い。


怖くてたまらないから…


やっぱり色々逃げてしまう。


速水店長は…そんな自分を克服したってこと?


私を好きになってくれて「幸せ」だって思えるようになったって、それってすごく嬉しいことだよね。


ねえ、私、本当はどっちなの?


恋愛したくないの?


それとも、本当はもう…誰かに寄りかかりたいって思ってるの?


頭の中にグレーの雲がかかってる。


それがスッキリと晴れて、正しい答えを出すことなんて出来るの?


今は本当にわからないことだらけだけど、それでもちゃんと速水店長のこと、少しずつ、少しずつでも考えていかないと…


真剣に向き合ってくれた店長に、失礼だと思うから。
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