雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
そしてとうとうこの日がやってきて。


私は逃げ出したい気持ちを抑え、とりあえずジャンケンすることにした。


その結果…


幸斗と明音。


律君と…私がペアになってしまった。


『え~私、1人?そんなの絶対嫌だよ~』


沙織ちゃんがスネたように言った。


『あっ、一緒に行こうよ。沙織ちゃんがいてくれた方が人数が増えていいし』


私が言うと、


『じゃあ、私、律君と行きたい~夢芽ちゃん1人で大丈夫だよね?』


って、当たり前のように言った。


大丈夫な訳ないでしょ。


『1人とか無理だよ。お化け屋敷、大の苦手なんだから』


『私だって苦手だよ~律君がいないと絶対無理』


よく分からない理屈だけど、つまりは沙織ちゃんは律君と2人きりになりたいんだよね。


『そんなん言い出したらジャンケンした意味ないやん、沙織は私らと行こう』


明音は沙織ちゃんの腕をつかんで自分の方に引き寄せた。
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