不運なことが幸運を生んだ
「ちなみに、お仕事帰りでしたか?」
「そうです。夜勤明けでした。」
「夜勤明けってことは、看護師さん?」
「そうです。よくわかりますね。」
「夜勤明けっていったら限られます。そんな雰囲気あります。」
「どんな感じですか?」
「なんか、ハキハキしているし、迷いがない感じ。しっかりしてるし、でも、優しい感じですかね。」
「そんないいものじゃないですよ。」
照れた。

「佐伯さんは?今、おいくつですか?」
「28歳です。誕生日が来て、29歳になります。」
「じゃあ、私の1つ下ですね。今年30歳なんで。」
「もっと若く見えました。」
「お世辞はいいですよ。」
「イヤ。マジで。」
「ありがとうございます。」
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