不運なことが幸運を生んだ
意外な展開に

ライブのチケット

 それから、2週間経過し、車は戻ってきた。
 佐伯さんからの連絡は時々、身体を気遣った連絡のみだった。

 3週間が経過したある日、佐伯さんから、
「チケットを渡したいので、会えませんか?」
と、LINEが来た。

「あ、はい。いつが空いてますか?」
3日、ピックアップしてくれた。
丁度、日勤終わりで次の日夜勤だったため、その日にした。
「了解です。」
「よろしくお願いします。」
佐伯さんと会えることになった。

当日、日勤を頑張って早めに終わらせ、家で準備して待っていた。
佐伯さんから、電話が来た。
「お待たせしました。レコーディングが長くなりました。今から迎えに行ってもいいですか?」
「迎えに来ていただけるんですか?」
「はい。行きます。どこらへんですか?」
「ショッピングモールの最寄り駅の近くなんで、その駅まできていただけますか?」
「了解しました。」
私は、歩いて駅まで向かった。
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