不運なことが幸運を生んだ
毎日LINEが来るようになった。
他愛もない会話と、予定と、挨拶だった。

『なんか、本当に彼女になった気がしちゃうよ。あれは冗談だってわかってるはずなのに。
あっでも、SHINさんの反応見る限り、彼女はいないし、妻子もいない感じだった。
フリーってこと?』

『脈あり?期待しちゃうよ。』
自分で、顔がニヤけてるのがわかり気持ち悪かった。

それから数日後、裕太くんからお誘いLINEが来た。
「金曜日、オフなんだけど、休みだったりしない?」
たまたま、金曜日は、夜勤明けの次の日の休みだった。
「金曜日休みだ。」
「予定ある?」
「残念ながら・・・ない。」
(笑)スタンプが来た。
「じゃあ、出かけない?」
「いいよ。どこに?」
「海行きたい。次の曲のイメージのために。」
「了解。」

裕太くんと出かけることになった。
すごく楽しみ。心が弾んでるのがわかった。
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