不運なことが幸運を生んだ

「だよね。あれ、冗談じゃないから。
　葵さん。俺と付き合ってくれない？
　俺、LIVEとか、レコーディングで忙しいときも多くて、会えないこともあるけど、連絡はする。だから、お願い。付き合ってください。」
涙が出た。付き合えるなんて思っていなかった。

「はい。」
「本当？」
「うん。裕太くんが好き。」
「めっちゃ、嬉しい。ありがとう。」
抱きしめられた。
キスした。
また、抱き合った。

「そういえば、打ち上げで『好きなところ顔』って言ってたけど」
「あーあれは笑いを取るために言いました。裕太くんの優しいところ、一緒にいて楽しいところが好き。
　もちろん顔を好き。」
「照れるな。」
笑い合った。

そのまま、裕太くんの自宅マンションへ行った。
自宅に入るなり、激しくキスされた。
お互いを求め合うようにキスをした。