不運なことが幸運を生んだ
 自宅アパートに帰り、車屋に連絡し、明日、休みのため修理に出すことにした。
 シャワーを浴び、昼寝をした。

 夕方、目を覚まし、友達と飲みに行く約束をしていたので準備した。

 19時に、看護学校時代の友達、山口あやめと会った。
「久しぶり。元気?」
「久しぶり。やっぱり勤務形態で、なかなか会えないようね。」
「最近どう?」
「私は、仕事はなんとか。今、リーダーやり始めて大変。」
「早いね。私はまだだよ。でも、学生指導してる。」
「大変そう。」

「彼氏とはどうなの?」
と、あやめに聞かれた。
「振られた。」
「え?ラブラブじゃなかったの?」
「うーん。今思えば、最近は、あんまり会ってなかったかな。
 忙しいって言ってたけど。」
「なんで別れたの?」
「好きな人ができたんだって。」
「あー、あるあるか。」
「そう。」
「でも、辛そうじゃないね?」
とあやめに言われた。
『鋭い』
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