子供のままの男に恋をした。(続編)

職場では、付き合ってることを隠している。
知られるとやりにくいからだ。

「井上さん、やった？」
「まだ。忘れてた。」
「あほ。早くやってこい。」
「はい。」
こんな感じで、あほ呼ばわれ。
仕方ない。忘れてた私が悪い。

みんなは励ましてくれる。
「あんないい方しなくてもね。」
「忘れてた私が悪いんで。」
「たまには言い返しなよ。」
苦笑いした。

『そんな奴と付き合ってるんです。私。』
とは、言えない。