【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
もう少しだけ充電させて
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バイバイしたあとは、凌玖先輩とメッセージのやりとりをした。
《今日はありがとう。歌桜のおかげですごい楽しかった。次のデートも楽しみにしてる》
その文字を読んでは何度も頬が緩んで。
返すのを忘れるくらい、しばらく幸せな気分にひたった。
楽しかったな……今日。
凌玖先輩はずっとかっこよくて……。
わたしに向けてくれる顔は特別で。
すごく優しくて甘かった。
そして、自分の気持ちにも気づけた。
わたし、凌玖先輩のこと好きになっちゃったんだ……。
《こちらこそありがとうございました! ネックレスも大切に使います。わたしも、またお出かけしたいです》
なんだか晴れた気分になって、前向きに言葉を伝えられた。
これが恋……。