【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


こんな気持ち……はじめてかも。



《絶対にしよう。今度は歌桜の行きたいところ教えてね》



返信が来るたびにドキドキしながらアプリを開いて、わたしもその返事を送る。

この時間が本当に楽しい。


朝になったらまた会えるんだ。

早く明日にならないかな。


会いたい気持ちがどんどん大きくなっていった。


°



次の日の朝。
凌玖先輩に少しでも早く会いたくて、早めに準備をして家を出た。

そしたら、すでに朔夜くんが玄関前で待っててくれていた。

朔夜くんのほうが先にいるなんて珍しい。


もしかして、これまでもそうだったとか……?

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