【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
たしかに、朔夜くんのことは信じてるし、だから凌玖先輩のことも言った。
わかってくれてよかった……。
「ね、歌桜」
向き合った凌玖先輩は、わたしの両手と重ねるように掴んだ。
そして、嬉しそうに微笑む。
「ネックレスつけてくれたんだ?」
凌玖先輩が首をかしげて聞いてくるから、肩がビクッと上がって目を見開いた。
「ど、どうしてわかったんですか!?」
見えないように隠したつもりなのに……。
実は、凌玖先輩からもらったプレゼントが嬉しすぎて、さっそく身につけてみた。
まさか本人に気づいてもらえるとは……。
「んー……。見えたから」