【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


「っ!」



そ、それはつまり。

凌玖先輩がわたしの首もとを見たわけで……。


そう思った瞬間、ぶわっと全身が熱くなった。

わ……っ、なんか、変にドキドキしてきた……っ。

見られたと思うと恥ずかしい……。



「そんな……見ないでください……っ」



ふいっと顔を横に向けて目をそらした。

だ、だって、首もとを見るなんて、意識してないと目線がいかないところだしっ。


昨日はキスされちゃうかもって勘違いしちゃったけど、凌玖先輩もちょっとはそういう気持ちで気づいてくれたのかな……?



「そう言われると、目が離せなくなるんだけど……」

< 113 / 391 >

この作品をシェア

pagetop