【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「っ!」
そ、それはつまり。
凌玖先輩がわたしの首もとを見たわけで……。
そう思った瞬間、ぶわっと全身が熱くなった。
わ……っ、なんか、変にドキドキしてきた……っ。
見られたと思うと恥ずかしい……。
「そんな……見ないでください……っ」
ふいっと顔を横に向けて目をそらした。
だ、だって、首もとを見るなんて、意識してないと目線がいかないところだしっ。
昨日はキスされちゃうかもって勘違いしちゃったけど、凌玖先輩もちょっとはそういう気持ちで気づいてくれたのかな……?
「そう言われると、目が離せなくなるんだけど……」