【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「そう。……って、違う。あー……、昨日のことがあってから調子おかしいかも。歌桜が可愛く見えすぎて……だめだ」
頭を抱えるみたいに手で顔を隠した。
明らかに戸惑ってるのはわたしでもわかる。
『可愛いすぎて』って、またそういうこと言って……!
わたしだって、気づいたこの気持ちを抑えるのに必死なのに……っ。
まだ凌玖先輩にふさわしくなれてないから……。
「わたしも、昨日からおかしいです」
「え……?」
……って、なに言ってるのっ。
言うつもりなかったのに、勝手に口走って……!
「あ、その……。凌玖先輩のこともっと知りたいなって……」
言い換えたつもりだけど、ぜんぜんなってない。
もはや本心を伝えちゃってるし……!