【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
恥ずかしくなったわたしとは反対に、凌玖先輩は嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう、歌桜。それって、少しは俺のこと意識してくれてる?」
「っ……!」
わかっちゃいますか……?
これって、隠してても凌玖先輩には見抜かれちゃうのかな。
それならいっそ、言っちゃったほうが……。
「意識してるからネックレスつけてきちゃったんです……!」
ちょっとずつ、凌玖先輩といたい気持ちを伝えていこう。
そしたら凌玖先輩が……。
「……やば、めちゃくちゃ嬉しい」
想像以上に喜んでくれるから。
凌玖先輩が嬉しそうにしてくれると、わたしも嬉しい。