【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
だから、喜んでもらえることはしていきたい。
「これからも毎日つけていきますね」
「……うん、そうして」
「きゃっ……」
力強い返事がかえってきたと思ったら、腕を引っ張られて抱きしめられた。
大きな凌玖先輩の手がわたしの背中にまわる。
「り、凌玖先輩……っ?」
「歌桜が可愛いこと言うから、抑えられなくなった。俺のこと意識してくれて嬉しい」
まだ〝好き〟とは伝えてないのに。
そんなに嬉しいと思ってくれるなんて。
だ、だけど……っ。
「こうしてるの恥ずかしいですっ」
「もう少しだけ。充電させて」
「充電……ですか?」